薬の袋と書いて『みない』と読む。

早川町でもっとも裕福な集落といわれる薬袋集落に、早川を挟んで南アルプス公園線とは対岸の旧道を辿って入っていった。
車の通行はほとんどない。
途中、目に付く荒れた石垣。

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よく見ると奥の上にも築かれていて段々畑のようだが、それにしても農地としては日当たりが悪いと思う。

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建物の跡地とも思えるが、たんなる通りすがりの私にとって、その用途の特定はもちろん不可能だ。
ただ、人は意味もなくこんな石垣を築くわけもなく、こうして荒れ果てた様が、なぜか虚しい。

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中学校の立派な建物も今は廃校となり、交流促進センターと名称が変わっているが、入り口には鍵が掛かっていた。

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ご近所の通りを歩いてみた。
3軒の家屋はすべて空き家だ。

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屋根はトタン板で覆われている。
その下は茅葺きだったのだろうか。

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畑の土は石ころ混じりで、この地域の農地は私の知っている平地の肥沃な畑の土とは異質だ。
それでも人々は永年耕してきたのだろう。

ここ早川の地は私にとって、何もかもが異質な存在なのだと気付いた。
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早朝家を出るとき、半袖のポロシャツでも

一枚用意しておくか迷った。
結局、それは甘い考えだった。
山中湖畔で車から降りたとき、それなりに着てはいても、コートなしでは寒かった。
冬ジャケを積んできて正解だった。
天気は抜群の快晴なんだが。

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GW初日だというのに、ここ本栖みちは相変わらず世間の動きとは無縁だ。
ただ、バイクのツーリング集団がいつもより多いかなといった程度だ。

ヘアピンコーナーの連続を1速で登っていった先にある害獣除けの柵。

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今まで山奥にある集落のことを山間集落と書いてきたが、これからはれっきとした山岳集落と形容したほうがよさそうだ。
尾根の頂き附近に展開するこの集落を目の当たりにすると、そう思えてくる。
映像でしか見たことはないが、たとえばネパール奥地の山岳民となんら変わることはないような気がする。
早川町では、縄文の遺跡は出ても、弥生のそれは皆無らしい。
はるか縄文の形態を、今に連綿と受け継ぐ人々なのだろうか。

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カメラを持って集落内を歩いてみようとすると、犬が一匹さかんに吠え立ててくる。
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奴から見れば、私はもちろん怪しい人物である。
うるさいなと思いながらよく見ると、何と鎖につながれていない。
放し飼いではないか。
これはまずいでしょ。
もしこの犬に咬まれでもしたら程度によっては、この集落に迷惑をかける結果にならんとも限らない。
散策を断念してカブに跨った。

恐る恐るすぐ前を通過すると、今度はうんともすんとも言わない。
私を日常の郵便屋さんと勘違いして警戒を解いたのか。
案外、気の良いやつだったかも。

それにしても、山の斜面に反響する犬の吠え声にも、ついに誰も出てはこなかった。
当たり前か。
この時間、働ける者は皆、外に出ているのだろうから。

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