スッパカブ君購入以来、ガソリン補給車と

成り下がっていた230君。
改めて乗ってみると、やはりスッパカブ君とは別物の乗り物だよね。
カチッとした手応え、足応えの前後ディスクブレーキ。
アクセルを開けながらクラッチを繋いでスッと走り出す瞬間が、いかにもバイクって感じ。
お気に入りのスッパカブ君を否定したり卑下したりするつもりは、毛頭ないのは言うまでもないと思うけど。
それでもやはり230君全体が発信する乗り味は「ああ、バイクだなあ」と感慨しきり。
ガソリンスタンドに行ったついでに、久し振りにサガミリバーサイドコースへ寄ってみることにした。
土手道を走りながら、ちらっと堰提を見ると。
おっ、水が干上がっているじゃないですか。

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私にとって冬遊びの定番、ドリドリの季節がまた今年もやってきました。
去年は土曜日の度に雨が降るという、まるで嫌がらせとしか思えない天候が続いて、オークションで落札して用意しておいた激安中古タイヤ3本が、丸々残るという悲劇に直面したが、今年は順調に消化できそう、かな。
今朝の新聞だったか「遊ぶ」とは、心を解き放ち、自由な自分になることとあったが、バイクはまさにそういう存在だよね。
スッパカブ君との探訪ツーリングもいいけど、純粋にバイクテクを楽しむ230君もまた良い相棒だ。

晴れ渡った青空をぼけっと眺めていると(リアブレーキキャリパーが異常に発熱するので、冷ますために水に濡らしたハンドタオル(ウエスなんか用意していなかった)を乗せている間)、昔読んだ小説のタイトルをふと思い出した。
『京都よ、わが情念のはるかなる飛翔をささえよ』
その内容はすっかり忘却の果てだが、このタイトルだけは妙に気に入って覚えている。
私も雲一つない、この日の青空に向かって、はるかに飛翔できればどんなに楽か知れないが。
今の私はさしずめ『バイクよ、わが混迷の行き着く先を教えよ』だろうか。
年取ってくると、なんやかんや逼迫した切実な問題が、なんとまあ次々と浮上してくることか。
若者よ。
老いたとき後悔することのないよう、自分の思うところをやりたいように生きてみるか、それとも早々と死んだふりして自分を殺し、将来の安定を選択するか。
どっちが正しいって訳でもないのが難しいところだよね。
今の若いやつらは、様々な不条理がまかり通るこの大変な時代によく我慢して生きてるなと感心する。
それとも、なるようになるさと暢気に構えているのだろうか。
なるようになっていた幸福な時代は、もう終わったと私には思えるが。

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それにしても持ちの良いタイヤだ。
ここはコンクリートの風化した路面ゆえ、例えて言えば粗めのサンドペーパーに消しゴムといった関係でこんな具合に削られてしまう。
整備されたアスファルト路面だと溶けるように磨耗するんだけどね。

ところで最近、道志道のコーナーのいたるところの進入路に、あきらかにバイクのものと思えるスライド痕が残されている。
たいていはコーナーに回り込む直前の導入部分で終わっているのが痛いところだが、対向車の確認ができないブラインドでのなんちゃってスライドはやめた方がいいと私は思うけどね。

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ここへ来ると『人の営み』という

ものについて、柄にもなく考えさせられてしまう。
私がいくら感じ入ったところで、何がどうなるというものではないが。

木喰の里から望む、谷を隔てた向こうの集落。
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走り回ったエリア。
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決して楽な生活ではなかったであろう、湖近くのこの集落のご先祖様たちは、どんな思いで日々この風景を眺めていたのだろうか。
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連なる山々のその向こうに、もしかしたら見つかるかもしれない、今よりも楽な暮らしを夢見たことはないのだろうか。

集落に溶け込んだ(でもないか)スッパカブ君。
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コンクリート舗装の暗く狭い山道を、1速2速の連続使用で3キロ以上走ってたどり着いた集落では、日当たりのいい斜面の畑で、おばあちゃんが、腰を下ろして休んでいた。
築かれた石垣の高さに比べて、耕作地はあまりにも心細い。
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おばあちゃんの視線の先には、
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富士のお山が頭を覗かせていた。
このおばあちゃんは、ここで何十年にも亘って、野良仕事の手を休める度に、富士のお山と対面してきたのだろう。

身延の山間の集落では、時間は流れ、過ぎ去るものではない。
ここでは、時間は停滞し降り積もり、沈殿していく。
家々の屋根に、おばあちゃんの両肩に、時間は重く堆積し、やがてはこの集落のすべてを圧し潰してしまうことだろう。

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林道を下る途中で、谷間の木々に埋もれるように、大きなトタン屋根を一つみつけた。
見当をつけた脇道に入ると、すぐに廃道近く木の枝や落ち葉に覆われた道になった。
あきらめて、跨ったままUターン開始。
山肌からドサッと何かが落ちてきた。
視線を落として見ると、見慣れない蛇だった。
ヘッドライトの照射に驚いて落下したのだろう。
よく見ると、尻尾の先を立てて震わせている。
まるでガラガラヘビの威嚇みたいだ。
えっ、これって、もしかしてマムシってやつ?
ギョエーッ。
慌てて、アクセルターン気味に回転させようとして、バランス崩しておっとっと。
蛇のほうに突進しそうになって、フロント急ブレーキ。
幸い、飛び掛ってくることもなく、パニック状態で脱出した。
考えてみればこの辺り、昔は日本オオカミのテリトリーでもあった所。
山奥の自然をなめちゃいけませんぜ。

鹿もいたね。
林道を走っていると、エンジン音に驚いたのか、山側の林の中を私と並走するように駆け出した。
逃げるなら方向が逆だろう。
何処へ行くつもりなんだ、何がしたいんだなどと思う間もなく、一気に向きを変えると車道に飛び出てきた。
私のすぐ目の前である。
角の生えた大きな鹿は、ポーンとジャンプ一発、崖側の斜面の林へと消えていった。
猿なんか、普通にいるし。
こうなると、林道さえなかった頃の、山間集落の凄さが私なんかにも、たった少しのこれぽっちは実感できる。

もうすぐ冬が来る。
この地方は雪に閉ざされるのだろうか。

来年はこの辺りか?
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ゆるーいキャンプ場が気に入って

今週末も身延方面である。
運良く薪が手に入り、近所のホムセンでは、焚き火台が売りつくし500円引きの1480円で最後の一個だった。

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手頃なサイズの一束幾らの薪も、事前に用意できなければ購入するしかないが、やはり焚き火にはトロトロ長く燃え続けるぶっとい木がないと、ちょっと寂しい。

安売りの焚き火台初体験は、特に可もなく不可もなく。
ただ、直火での盛大な焚き火に比べ、妙にちまちまとしたものになり、薪の使用量は断然減る。
今回も、不本意ながらもう一回できそうな分量が余ってしまった。

ところでこのキャンプ場、ゆるいだけあって、真夜中だろうが明け方だろうがお構いなしにクルマが進入してくる。
ヘッドライトで辺りを照らし、玉砂利を踏み鳴らす。
おまけに何ヶ所かある出口が分からなくなったのか、寝静まったテントを次々に照らし出して走り回る始末だ。
キャンプ設営時にはクルマの進入路も慎重に見定める必要がありそうだ。
ま、何度か使っていれば、そのへんの要領はつかめるだろうけど。

それにしても、日中との温度差が大きくて、日が陰りだすとメッシュグローブとジーンズでは手足が寒いくらいだ。
もう一度くらい来れるだろうか?

クルマの屋根を叩く雨音で

目が覚めた。
午前2時過ぎ。
どこかテキトーな場所で車泊した場合、そこが道の駅であっても、この時間帯にふと覚醒させられる事は、理由が何であれ恐怖だ。
しとしと雨が降ってたりすると最悪である。
暗がりの外れにポツンと明かりが点いているトイレになんか、絶対行く気になれない。
だが今回はファミキャンに囲まれたキャンプ場なので泰然自若である。
いつも利用する西湖が満員御礼だったので、以前から気になっていたここに来た。

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サイトは見渡すほど広いが、湖畔特有のゆるーい傾斜地がほとんどで、料金もゆるく管理はもっとゆるい。
いつ来ようがいつ帰ろうが、お構いなしである。
満員になることなんか絶対になさそうだ。

さて、今回もスッパカブツーは。
奈良田へ向かう37号線から逸れて418号線に向かった。
入って間もなく、最初に目にする光景がこれだ。

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誰もがおっとなるだろうが、次に目にする光景にはもっと驚くことになる。

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伊達や酔狂という言葉はあるが、これのいったい御用の向きは?
散歩しているおばあちゃんでもいればと思ったが、この集落で外に出ている人は皆無だ。

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謎を残したまま、道は山奥へと入って行く。

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身延というエリアはとんでもない山奥に、戸数3軒から多くて5軒くらいの集落が忽然と出現するから不思議だ。

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こんなフィールドでは、スッパカブ君の見慣れたルックスと秘めた性能が、総合実力となって俄然顕在化する。
スクーターでも使えそうなものだが、枯れ枝や落ち葉が一面に散乱した路面や、土砂が流出した路面など、小径タイヤのスクーターではハンドリングが覚束ないし、ましてやエンジンまでがガコガコとリアタイヤと一体となって上下動するとあっては、乗り心地以前の問題だ。
スッパカブ君はまさに水を得た魚。
飼い犬が元気いっぱいに散歩する姿に付き合えば、飼い主だって嬉しく楽しいものでしょ。

山の夕暮れは早い。
家を出るのがちょっと遅かったせいもあって、走り回っているうちにこんな時間になってしまった。
道幅一車線程度の細い林道は、まだ先が長そうだ。
すれ違うクルマなど一台もいなかった。
途中、猪の子供が一頭うろついていたし、もし通行止めなんかあって来た道を引き返すとなったら完全に日が暮れてしまう。
それだけは御免こうむりたい。
それにもし猪の親と遭遇して、私が子供の敵と勘違いして突撃してきたらアウトだ。
心細い思いに不安の追い討ちと戦いながら、ようやく人里まで下りて来たときは、心底ほっとした。

一安心ついでに夕暮れせまる赤沢宿を再訪してみた。

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ただ一軒営業の『江戸屋』さんは窓が2階も全て開けられて、白装束の団体客が宿泊していた。
27代目のおばあちゃんは、今夜忙しいことだろう。
家々の窓に明かりが灯る光景を見たかったが、喉が、喉がぼちぼち悲鳴を上げだした。
心の渇きは、スッパカブ君を連れ出すことで癒されるが、喉の乾きは、こればかりは『あれ』でないと。

帰りの300号線は、クルマがいないのをいいことに、アクセル全開で、いやその八分目くらいで。

そして今朝の雨。
ラジオの天気予報では、この雨は10時半過ぎには上がって、その後は晴れるという内容だったが、ビチャビチャの路面を走る気はしないし。
小降りになったのを見計らって、バイクを積み込み帰途に着いた。

雨に沈むゆるーいキャンプ場の朝。
これでもサイトの3分の1くらいか?

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