23日目 雨で停滞

朝から曇り空であった。
雨が降り出さないうちにとカブで走り出したが、キャンプ場近くのトンネルを抜けたところで路面が濡れていてポツポツとシールドに水滴が付いてきた。
あっさり諦めキャンプ場に戻り、今度はサンバーで温泉に向かった。
朝風呂である。
到着すると、湯上りらしきおっちゃんに今なら誰もいませんよと声を掛けられた。
1000年の歴史ある木賊(とくさ)温泉貸し切りであった。

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すぐ目の前には涼やかな清流がある。

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温泉好きにはたまらない環境だろう。
のんびりと湯につかった後はキャンプ場に戻ると、ネットの映画や動画で時間を潰し、午後からはビールで酔っ払って過ごした。
天候はしばらく雨が続きそうだった。
翌日、帰宅することにした。
旅資金を残した理由は、今さら述べるまでもなかろう。

カブ総走行距離 1012キロ。
サンバー総走行距離 2510キロ。

今回の東北旅は天候に恵まれなかったこともあるが、反省点は色々と多い。
せっかくカブで走り出しても暑さに負けると、早々とキャンプ場に引き返し、ビールでグダグダになるという安易な道を選んだこと。
オートキャンプ場といえば料金が高いと思い込みがちであるが、低料金のところもあるようなので、検索の対象外にしていたが、
次回は積極的に活用したい。
気ままな独り旅であって計画が苦手な自分だが、宿泊地の下調べを念入りに行い、ある程度のコース設定をしておきたい。
大雑把にそんなところか。
あくまで次回があれば、だが。
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22日目 シルクバレーキャンプ場にて終了

この日からまたしばらく天候は崩れるらしかった。
旅の資金は贅沢しなければ、あと一ヶ月程度はフラフラできる金額は残っていたのだが。
べつに里心がついたわけでも疲労が蓄積してきたわけでもないが、最後にまだ行っていない檜枝岐に寄って帰宅することにした。
となるとキャンプ場は今から5年前に一度滞在したシルクバレーキャンプ場以外にはなかろう。
のんびり積み込みして出発。
雇われ管理人はこの日は休み。
前日に管理棟のカギはどうすんの?と聞いたら電気消してドア閉めておいてくださいだと。
何だかなあ。
距離はたいしたことないシルクバレーキャンプ場には早々に到着した。
ここはオーナーの管理人が常駐していてWi-Fiは飛んでるし、ビールの自販機がある(ぼったくり価格ではない)。
熱心な常連客が付いていて、この日も若い男一人、女一人、後からクロスカブのおっちゃん一人。
夕方になって夫婦が二組。
平日にもかかわらず、なかなかの賑わいだった。
5年前と同じ場所にサンバーを停めカブを降ろした。
天気は持ちそうだったので檜枝岐へ向かった。
だが、どうしたものか道沿いで見所はこれだけ。

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沿道には古民家の類がもっとたくさん残っていて、典型的な田舎の風景が望めるのかと期待していたのだが。
私が知らないだけか。
少々落胆して、集落に一軒だけある共産国営スーパーと評判のJAのスーパーで食材を調達してキャンプ場に戻った。
途中でポツポツと雨に降られ、走る先では路面が濡れていた。
スピードを上げたが、キャンプ場付近まで来ると雨が降った形跡は全くなかった。

カブ走行距離85キロ。
サンバー走行距離81キロ。

21日目 会津宮下

奥会津に魅せられ、もう一泊するつもりで、この日も朝からカブで散策ツーに出掛けた。
まずはキャンプ場近くの古戦場へ。
いきなり出現したユニークな無人販売所。
知らずに通り掛かれば何事かと思うよね。

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購入意欲をそそるものは特になかったのだが。
集落の家並み。
どこを切り取って撮影しても『宿場町の面影』が溢れているのが奥会津だ。

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矢ノ原湿原の道路脇にあった古戦場。
説明版が朽ちていて地面に落ちているのを読み取ろうとしたが無理だった。

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国道400号線に出て県道237号線で沼沢湖へ向かった。
もちろん脇道に入ってみることは忘れない。

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立派な廃校。
現在は合宿などの宿舎として活用されているらしい。

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沼沢湖。

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キャンプ場がある。
静かで良いロケーションだった。
料金次第ではここへ移動しようと思っていたが残念ながら止めにした。

会津宮下駅。

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近くを中国人女性が二人、背中にリュックを背負って歩いていた。
なぜ中国人と分かったかというと、例の、まるで口喧嘩でもしているかのような大声の会話からだ。
しかしここら辺は、小さな駅舎と周囲に家屋がただ点在するだけで、私でも期待外れに終わるような、とても観光に訪れるような環境ではないのだが。
駅前の食堂で、遅めの昼食にした。

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ここまで来て、やっと大衆食堂に出会えた。
注文を聞いて調理するのはお婆ちゃんだ。
奥のテーブル席には昼間っから独りで悠々とビール大瓶を2本空けているオヤジがいたり。
私の後からも女性客が一人で入って来たり。
先ほど見かけた中国人女性が一人、テイクアウトが出来ますかと片言の日本語で問いかけ、お婆ちゃんは即座に息子と思しき男を読んで断らせたり。
そこそこ流行ってはいるようだ。
注文した野菜炒め定食は量が多すぎて、味は良かったが少し残してしまった。
会計で、多すぎてたべきれなかったと告げると、お婆ちゃんは沖縄黒飴を一つくれるのであった。
外に出ると先ほどの中国人女性が一人で駅舎近くを歩いていた。
もう一人はどこへ行ったのだろうか。
二人で交わしていた会話は、まさか本当に口喧嘩だったのか。
それになぜ小さな食堂でテイクアウトなのか。
よく分からん連中であった。
この後、県道59県道32国道401と走りつないでキャンプ場に戻った。

カブ走行距離131キロ。

奥会津では2日間でカブで220キロ程走り回ったのだが、その間コンビニに遭遇することは驚いたことに一度もなかった。
違う意味でも奥会津恐るべし。
夕飯の食材はキャンプ場近くの集落で調達することになるのだが、食料品も扱っている雑貨屋さんが集落の両外れにあって、一軒はお婆ちゃんがいて、もう一軒は中年の夫婦経営のようだ。
スーパーに並んでいるような手軽な惣菜の類は両店とも、もちろん無い。
長期保存の効く食材ばかりがほとんどである。
お婆ちゃんの店で調達した時はビールを探した。
この店にはないのかと思ったら、冷蔵ケースの中に『のどごし生』6本パックが一つだけ入っていた。
これは売り物なのかと聞くとそうだという。
バラ売りは可能かと聞くと、1本でも2本でもというので3本買ったっけ。
売り値は適正価格の一本160円であった。
近所のクリエイトがいかに安いかが良く分かる。
サッポロの『麦とホップ』なんか6本パックで598円だもんなあ。
ま、そんなことはどうでもいいとして。
日暮れになると、人間の目の粘膜が好物なのか、顔の周りをうるさく飛び回って、隙あらば目に飛び込もうとする小さな正体不明の羽虫もいなくなり、管理人も5時になると帰宅し、誰もいないキャン場で、NHKしか入らないテレビのボリュームを上げた音声をBGMに、外のテーブルでレトルト主体の夕飯を済ませた。
この集落には営業している食堂もなかったっけ。

20日目 会津高田

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町の道路は狭いが、カブなら何の問題もなく停められる。
旧道らしい建物が残っていた。

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この看板は何だろう。

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古い家屋が多く残る町並みだったが、老夫婦が営んでいるような大衆食堂の類が見当たらなかった。
キャンプ場に戻る途中で見つけた、たった一軒残っていた茅葺き古民家。

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住人のいる現役だった。

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県道のバイパスを逸れると、どこもこんな家並みの、奥会津恐るべしなのであった。

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立派な廃校。

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例えて云えば、山梨県の古民家が多く残る芦川村をもっと広範囲に広げた感じか。
その理由については私など知る由もないが、この地の経済的なものか、それとも会津人気質によるものなのか。
この風景がこの先いつまでも続き、やがて観光立地として成り立っていくことを願うのは、余所者の都合を知らない勝手な思いであろうか。
ともかく、この日、素朴な風景に出会えたことに感謝しながらキャンプ場に戻った。

カブ走行距離93キロ

20日目 昭和森林公園キャンプ場にて終了

道の駅あいずの早朝は霧に包まれていた。
駐車場を出てすぐの三叉路の信号は点滅信号になっていた。
慎重に左右を確認して進路を右へ。
最初に現れたコンビニで朝食を摂っている間に霧は晴れたようだ。
道の駅奥会津を目指した。
カーナビが指示した国道401号線、坂下街道は酷道だった。
博士峠を越えて道の駅奥会津には7時半に到着した。
駐車場は広いが建物は小規模で休憩所も無し。
サンバーで周辺を下見して時間を潰し、周辺検索で見つけたキャンプ場へ。
さて、どんなところでしょうか?

管理棟

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向かいに炊事棟

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ここから車で更に奥へ入ったところが駐車場があって、トイレや炊事棟のあるキャンプ広場になっていた。
料金は1200円。
温水シャワーもあるようだ。
誰もいないようだがどうするかなと思案していたらカブに乗ったオヤジが来た。
管理人だった。
車中泊だったらどこに停めても良いというので即決。
炊事棟脇に停めたかったが、地面が傾斜していて我慢できそうにない。
何度も切り返して着地点を定めようとしたが、どうしても傾きが収まらないので、結局管理棟の目の前、松の木の傍らで妥協した。
このキャンプ場について少し詳しく書くと、管理人は夕方5時には帰宅する。
利用客がいれば管理棟は開いている。
照明は自由だし、NHKしか入らないがテレビもある。
ということは、一人ならテントを張らずにここに泊まるという手もありだろう。
広々と使えて何かと快適かもしれない。
あまり堂々とやっちゃまずいだろうけど。
ただし残念なことにスマホは電波が届かないし、Wi-Fiサービスもない。
それほどの山の中でもないのだが。
落ち着いたところでカブを降ろし、道中で気になる町並みがあったので、はるばる越えてきた峠を再度辿ることにし、旧道探索に取り掛かった。
結論から言うと奥会津、恐るべしであった。

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「宿場町の面影が残る」とはありふれた表現だが、実際にはそんな集落が残っているところはそうは多くはない。
ところが奥会津は脇道にそれると、ほぼすべての集落にそんな面影が色濃く残っているのであった。

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カブで、これほど走り応えのある地方は初めてだった。
予備知識などまったくなかったが、来て正解だった。
巡り合ったとも言えるだろう。
高揚を抑えつつ、通り過ぎてきた会津高田の街へ向かった。
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